10.なぜ多言語学習の会話にこだわるのか改めて考えてみました。(多言語学習のポイントあれこれ)

最近はとうしても時間がなく、ある問題が発生しました。
多言語を勉強するということは、新しく覚える単語が学習している言語の数の掛け算となり、復習も継続しないと忘れやすいという事です。
ただ時間は有限なので、知恵をしぼって、効率的な方法を探す必要がありますね。

そういう意味では、多言語話せる人と知り合い、教えてもらうのが、私にとって一番の学習と復習方法だと思いました。
週に1回1時間しか話す時間がない場合、一つの言語だけより、20分づつ3つの言語を話す方が、忘れにくくなるし、
突然の言語の切り替え自体が、脳の活性化につながると実感しています。

そこで、ふと思ったのが、なぜ私はそこまでして多言語の特に会話の学習がしたいのかです。

それは、私が会話というコミュニケーション能力がとても重要なのだと思っているからです。
現代はインターネットの普及から、テキストのコミュニケーションが当たり前になっていて、ひと昔前まででは考えられない状況です。

文字でのコミュニケーションと、会話によるコミュニケーションで違う点は、
文字だけだと感情を伝えることが難しいのではないかと思ってます。プロの小説家は別ですが。

会話が便利なのは、会話は音で構成されているがゆえに、口調が表現の幅を広げてくれる。
声の音域だったり、テンポであったり、声量がいろいろな感情を伝えてくれる。

だから、私は英語を話せる外国人でも母国語が一番その人を表現できると思っていて、いろいろな言語を学習して、それぞれの母国語話者と会話を楽しみたいのです。

もちろん音が聞こえない人にとっての手話は、ジェスチャーや顔の表情が使えるので強力なコミュニケーションであるし、
目が見えない人にとっては、聴力が敏感だと思うので、会話の口調などから、より微妙な感情を拾えるかもしれない。

何が言いたいのかというと、文字会話が主流になってきているけれど、
文字コミュニケーションが主流になればなるほど、上手く感情伝えられないもどかしさを感じる人が増えると思う。

例えば「本当にありがとう」という文字だけだと、どのくらい感謝しているかが分かりにくい。

でも会話での「本当にありがとう」は口調によって、その人がどれくらい感謝しているかが伝わりやすいし
もしその人が、本当に感謝してなかったら会話で嘘だって分かってしまう。

また、ある研究によると、もちろん内容が理解された場合ではあるが、発話者が情報を会話で伝えている時、聞き手の脳波は、話者の脳波がかなり似るらしい。

その意味は、耳から入る会話の情報を聞き手の脳が処理し、状況を想像する事で話し手の想像と同期するとういことだと思います。
脳波が同期するということは、良くも悪くもその瞬間に話し手の存在感を身近に感じる事ができる驚きの言葉の特性です。
大事な商談や決めごとは面と向かっての会話が主であることも納得ですね。

また、テキストチャットもリアルタイムでやりとりするので、似ているように感じますが
会話のスピードとタイピングのスピードは会話の方が圧倒的に早く、またテキストだとニュアンスが伝わりにくいなと
経験した人は多いのではないでしょうか。

文字コミュニケーションが増えれば増えるほど、会話の重要性が再認されるのではないかと思います。

今回の話をまとめると、コミュニケーションには情報を伝えるという重要な側面もありますが、
人が伝えたいのは、一番大事な自身の感情をなのではないかと思う今日この頃でした。

1 件のコメント :

  1. Thank you for your comment and I'm also interested in developing your teaching method.

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